伝統構法、無形遺産に 松山でフォーラム
日本古来の建築技術を継承しようと、フォーラム「伝統構法をユネスコ無形文化遺産に」が18日、愛媛県松山市道後公園の子規記念博物館であり、市民ら約150人が建築士や大工らの話に学んだ。
伝統木造技術文化遺産準備会(京都市)など主催。同会は全国の文化人や技術者らで構成され、日本建築を支えてきた「伝統構法」の国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産登録を目指し活動している。
愛媛県建築士会の花岡直樹さんが松山城について基調講演。1784年、落雷で天守が焼失、再建されたのは1852年で明治維新の約15年前。大砲の高性能化により城の拠点としての機能が低下し、財政も窮迫していた中でも再建したのは「藩主の象徴であり、松山のシンボルということで復興した。その意気込みが垣間見られる」と指摘した。